4/13/2014

出発前日

今,日本時間で4月14日(月)の午前11:00。明日15日(火)の夜,ホノルルへ向けて成田から日本を発つ。せっかく4ヶ月間ホノルルに滞在するので,記録に残しておこうとブログに綴ってみることにした。途中で止めるかもしれないけれど,まぁ,できるところまで。

単に記録としてだけなら日記帳でも買ってきて一人シコシコと書けばいいぢゃないかというご意見はまさしくその通りだが,不特定多数の他者に(実際に個人的な経験や思考を書き綴っている自意識過剰な文章を果たして自分以外の他者が好き好んで読むかどうかは別として,あくまで形式上は)公開されたブログというメディアが,自身の思考を客観的に眺める視点を提供してくれるので,あえて採用。

あとはやはり,鉛筆やボールペンなどで紙やノートに書き綴るのがなんとも煩わしく,文章を推敲する上で,こうしてキーボードで打ち込む方が色々と加筆修正や編集がしやすく,今となっては断然やりやすいからでもある。キーボードがやりやすいなら自分でWordか何かに書いて保存すればいいぢゃないかというご意見はまさしくその通りだが,やはり思考の客観化にはこの開かれたメディアは好都合である。

今時はTwitterやFacebook?そういうツールが主流のようだが,僕は全然ついていけないし,そういうスピーディかつ広範囲なネットワークを形成するような道具には,あまり興味が湧かない。それに比べて,このブログというのはゆっくり落ち着いて書けるので,良い。あとは経験上,ブログだと,ネットワークもスピーディかつ広範には広がりにくい。それは得てして僕が他で書いている武術や読書(書評)のブログがごく個人的な意見やメモを書いているだけだからであり,必然,万人受けするわけではないから。内心は読んで欲しいと思っている割に,実際に面と向かって「ブログ読みました」とか言われるとつい「すいません」と謝ってしまう。

したがって,このブログも,色んな人に見て欲しいというよりは,ちょいと他者の視点をお借りして,客観的に自己の経験を記録しよう,というために綴るものである。

「檀山式身体心理学・序説」としたのは,深い意味はないが,今回のホノルル滞在は,シャミナード大学のロバート(ボブ)・サンティ先生のところで,東洋的な術を通した身体技法でもって心身を調整するというアプローチを深めることを目的としているので,単にハワイでの日々のあれこれを普通に綴るというのもつまらないと思い,では,そうした身体心理学的な視点で綴ろうと思ってこのタイトルにした。ここで得られるものがいずれ何かにつながれば,それは結果的に「序説」となるかなという意味である。いやしかし果たしてその通りにできるかどうかは何とも保証の限りではないが,とりあえず。

ちなみに檀山(だんざん)とは,ハワイのことらしい。というのも,ハワイには檀山流柔術(だんざんりゅうじゅうじゅつ)というのがあって,その説明の中で「檀山とはハワイのことである」というのを見かけるからだが,ネットで検索しても「ハワイ=檀山」というのは出てこない。むしろ,香川県は豊島の檀山(だんやま)ってのが引っかかる。

それで,もう少し調べてみると,ハワイの山々にはその昔,白檀(びゃくだん)がたくさん自生していたそうで,これが高く売れて潤ったという話である。それで檀山なのかな。また,かの妖怪博士・井上円了著『南半球五万里』の中にもハワイを指して「檀」の字が出てくる。厳密にはその中で,ホノルル港(ホノルルではなくホノルル”港”)のことを「檀州」「檀香山」と呼んでいる。どうも中国では慣例的に,ホノルル(ホノルル”港”ではなくホノルル)のことを「檀香山」(tanxiangshan)と呼ぶようである。それで,檀香とは,梅檀・白檀・紫檀などの香木の総称だそうで,やはり,檀山の「檀」は白檀の檀から来てるっぽいね。

0 件のコメント:

コメントを投稿