4/23/2014

ハワイ大学

滞在9日目。今,4月23日(水)の午前5時。

昨日は正午前にハワイ大学マノア校に,バスに乗って行ってきた。ロバートのいるシャミナード大学はハワイ大学の隣にあり,この大学行きのバス路線の途中で下車する。明日の昼,ロバートに会うので,約束の時間に遅れないために,事前に下見がてら,路線バスに乗って終点のハワイ大学に行ってきたということ。

やっぱり大学は,良いね。学生が大勢いて,活気がある。やはり大学はこういう風に活気がなくてはいけない。本屋(Bookstore)に行って,うちのチビ二人が落書きするための安いノートを買い,それから学食でランチ。ボリュームたっぷり。よく食うわこれ一人分?という量。4人で二人分で十分。それでも余って持ち帰った(持ち帰りようのアルミホイルとビニールも置いてある)。街中よりはちょっと安い設定になっているのは世界中どこの大学も同じか。唐揚げが甘辛で,めちゃくちゃ美味い。

学食もランチタイムはほぼ満員で,午後1時を過ぎた頃にはまた授業に戻っていくので学生は減ったが,それでも,そこここで飯食ってたり勉強してたりグループで話し合ってたりと,ごくごく大学の大学的雰囲気。良いね。

本屋は,”Bookstore”なんだけど,教科書以外の本は申し訳程度にしか置いてなくて(笑),なんていうか,生協みたいに雑貨から生活用品からパソコンから電化製品まで一通り置いている感じ。やはり,ガイドブックにこのBookstoreが掲載されてたりして,そのせいでしばしば観光客が訪れるためか,そういう観光客向けの雑貨も置いてたりする。

気になったのは,スケボーを持ってる学生が多いこと。持ってる学生はヒップホップな感じのファッションで,これも世界中ありがちなフォーマットだが,しかし,スケボー片手に大学で活動するのは手元が邪魔じゃないかね。まぁ,キャンパス内をスケボーで移動ってのは,とてもアメリカンな感じではあるけれども,実際,ホントにそうなんだと感心。ただ,そう言えば,街中もスケボー野郎が確かに多い気がする。そうか,それはサーファーが多いからか。陸を移動するときはスケボー。なるほど。

それから,学食には当然,昼間に大学中からランチを食べに学生が集まるわけだが,眺めていると,いろんな人種の人たちがこの大学に来ていて,これこそ本当の意味でのグローバルだと思った。なんていうか,単に留学生を何人抱えてるだとか,英語で授業しているだとか,そんなのはグローバル教育でもなんでもなくて,こうして世界中の色んな人種の人たちが集まっている状態が,グローバルなんじゃなかろうか。もちろんそこでの共通言語は結果的に英語だけれども。

ここにいれば,東洋人であることは目立たないし,そもそも何々人だという見た目なんて,まったく特徴にならない。ただの個性。西から東から南から北から,いろんな人がまんべんなく多種多様に集まってる。ここはアメリカの大学だけれど,白人や黒人が多数を占めていない。ポリネシア系な感じの人も東洋系な感じの人もたくさんいる。何系の人だかよく判別できない人も多い。いや,判別する必要がない。判別してもしかたがない。意味がない。それぐらい,もう,いろいろいる。人種なんてどうでも良い。自分の人種的出自など,どうでも良くなる。

そして,当然かもしれないけれど,見た目が似た人種同士で徒党を組んでない。ここまでいろいろいると,そんなのはまるで意味がないし,そもそも不可能だろう。似てる似てないが,よく分からなくなる。アメリカ本土やハワイ州出身のアメリカ人も多いだろうし,ここにはいろんな国から留学している学生も多いだろうけれど,どこの国からとか何々人かとか,そんなのは全然関係なくなるぐらい色々いる。彼らは学生らしく,人種なんていう垣根は軽々と越えて,一緒に学生生活を送っている。

ホノルルは,街中もさることながらこうして大学を見てみても分かるように,洋の東西南北が交わる,世界でも希有な場所なわけで,だからこそここは,アメリカだけれども,東洋的な心身修養法としての気功や太極拳やヨーガなどが,違和感なく存在する。そして,常夏のゆったりした雰囲気がヒーリング(癒し)とも結びつく。身体を通してマインドフルネスに至るアプローチ。太平洋の真ん中に浮かぶ,ある種必然的にそういう歴史と運命にあるかのような,独特な場所な気がする。

もちろん,一方で,ビーチ沿いのカラカウア通りなどは高級なホテルと店が建ち並び,まさに煩悩と執着が渦巻いていて(笑),それはそれで人間の両極がここに体現されているのも面白い。その煩悩と執着の隣で,空手と気功と太極拳を練る。

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