滞在14日目。こちらへ来て丸2週間経った。今,4月28日(月)の午前4時40分。
昨日は,アラモアナビーチパークの向こうにある,チルドレンズディスカバリーセンターというところにバスで行ってきた。
幼児や子ども向けの体験型・発見型の娯楽施設で,文化・職業・自然・人体などを遊びながら学ぶというところ。日本で言うと,博物館や科学館などにある,子ども向けの展示や装置を一カ所に集めた感じ。これで楽しめるのは,せいぜい小学校低学年ぐらいまでかな。
日曜日ということもあり,地元の親子連れがけっこう来ていて,賑わってる。センターの職員もみな,子ども好きで,対応も明るくて親切。軽食を出すカフェもあって助かる。
彼ら地元の親子はすべて,自家用車でここまで来る。バスで来る人はいない。センター正面(入り口)は海側を向いていて,車の駐車場も主に海側にある。海側にはカカアコウォーターフロント公園という,芝生を刈り込んだ綺麗な公園。だから,センターは,カカアコ公園前にある,としばしば紹介されている。一方,最寄りのバス停は山側にあり,バス停から向かうとセンターの裏側を見ながら向かうことになる。
それで実は,その最寄りのバス停(アラモアナ通り沿い)からディスカバリーセンターへ行く間,特にディスカバリーセンター裏側の道路に沿って,ホームレスのテントがずらっとものすごい数,並んでいる。正直,ぎょっとした。目に見える範囲でも30~40はテントがある。そのテントが所狭しと,歩道に沿って並んでいる。洗濯物を地べたに乾かしていたり,食べ物が入っていた容器や汚れた服や靴なんかが散乱していて,汚い。ここだけ見たら,かなり治安の悪い場所だと思うはず。
テントは,日本のように段ボールやブルーシートで自作したテントではなくて,キャンプなんかに家族連れが立てるテント。壊れた車をベースに家化してる人もいる。女性も多い。
ホノルルは,ワイキキにもホームレスは多い。ホームレスのいない景色はない。どこにでもいる。その中には中年の女性も多く見かける。ホームレスの数は確か全米ナンバーワン。それもそのはず。気候は年中暖かく,日本のように冬に凍死することはない。海岸沿いの公園やビーチにはトイレもシャワーもある。だから,なんとか食べ物さえ手に入れれば,暮らしていける。
ディスカバリーセンターにくる親子連れはそれなりに裕福な家だと思う。やはり,子どもをこういうところで遊ばせるには,経済的に余裕がないと無理でしょう。入場料だって一人10ドル。そして彼らは,自家用車でセンターの正面から入る。つまり,真裏に群居するホームレスのテントはほとんど目に入らない。
貧富の差というか,層の差のコントラストに驚いた。表は自家用車を持ってそれなりに高い入場料を払って教育的施設で子どもを遊ばせることのできる経済的に安定した家庭。裏は汚れた服を着て汚れたテントに住み,食べ物にも困る毎日だろう,家のない人たち。この奇妙なコントラストに,こっちの人はどう感じてるんだろう。
しかし,なんでこのディスカバリーセンター周辺に,こんなに群居してるのか不思議だ。まるでここから何か栄養のエキスが吸えるかのように,テントがびっしりと寄り添いながら張られている。ここはカカアコ公園の前なわけだけれど,たぶん,公園内には法律的に寝泊まりしてはいけないから,公園にもっとも近い歩道上にいる,それがたまたまこのセンター周辺,ということか。謎だ。
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