滞在13日目。4月27日(日)の午前4時。
ハワイ最大のショッピングセンターである,アラモアナセンターに行ってきた。今までに何度か行ってるけれど,とにかく,でかい。人も多い。観光客と地元の人がごった返してる。
アラモアナセンターには,地元の人は日用品中心に買い物に,観光客は土産物中心に,買い物に来る。だから,ここは,貴金属やブランド品を売る高級そうな店もあるし,安いスーパーもフードコートも充実してる。
地元の人は,基本的に車でここまで買い出しに。だから,ショッピングセンターの周りがぐるりと巨大駐車場になっていて,ショッピングセンター自体は外から見えない。まるで立体駐車場の中に店が複雑に入り込んでいるみたい。2015年にはさらに拡充して新店舗オープンだそうだ。どんだけ大きくするんだ。まるで映画AKIRAの鉄雄よろしく増殖中。
観光客,特に日本人観光客の場合,基本的に日本の旅行会社(JTBとかJAL PAKとかHISとか)が提供しているトロリーバスで来店。それらの旅行会社のパックで来ると,滞在中,乗り放題というわけ。日本人以外の観光客はというと,お金を払えば乗れるトロリーバスや,ローカルのバス(The Bus)で来る。うちはJCBカードを持ってると乗れるトロリーバス(2ドル払えば誰でも乗れる)で向かう。本数は少ない。しかもこれ,誰でも乗れるから,帰りは特に混むんだよね。
日本の旅行会社が出している各種トロリーバスは,ほぼ「日本人専用」状態。今のところまだ空いていて,ラクチンそう。それに本数も多い。これが何台もワイキキ近辺を走っている。ワイキキの免税店や高級品店に来店するのもほとんど日本人。だから日本語表記がそこら中にある。ここホノルルはワイキキの観光にとって,日本人は昔から大のお得意様なのだ。これら旅行会社やカード会社が提供している専用ラウンジがいくつもある。つまりそれは要するに,「日本人専用」ラウンジ。韓国人や中国人の旅行客用のラウンジは見かけない。
こうして時間が経って見ていると,徐々に,「日本人」対応に特化して奇妙に(過剰に)構造化されたホノルルの経済システムが気になってきた。4~5日の短い旅行のときには,ただ単に(その方がラクチンなので)ありがたいと思ったけれど(笑)。日本はホノルルの大株主なのだ。だから露骨に株主優待されているのだ。
そりゃそうだ。ハワイから物理的に(もしかして一番?)近くて,経済的に安定している国は,日本である。アメリカ本土からの距離とほぼ同じぐらいでしょう。最近は,韓国人や中国人も多いのかもしれないけれど,それは日本に観光に訪れる韓国人や中国人が増えているのと同じだろう。国自体が経済的に潤えば,海外旅行に出かける国民の割合も増える。
アラモアナセンターの中に白木屋(Shirakiya)という店がある。2階と3階がエレベータでつながっていて,2階は日本の化粧品とか土産物とかが売られていて,3階は屋台村になっている。たこ焼きだとか寿司だとか牛丼だとか,とにかくいろんな種類の店が並んでいて,そういう日本風な食べ物を買って食べることができる。繁盛してる。ここに来ている客は,ほとんど「日本人以外」に見えた。まぁ,確かに,ハワイに来てまで,短い旅行期間中に,わざわざたこ焼き食べなくても良いよね。なぜか,そのたこ焼き屋,客寄せのためか分からないけれど,店員が唐突に和太鼓をドンドンドンと叩いてた。何かの合図か余興か。
しかし,自分らも含めて,こんなに年がら年中,ものすごい数の日本人がやってきて,トロリーバスやらラウンジやらあって,ビーチや街中やショッピングセンターなどワイキキ近辺を我が物顔で闊歩して,ハワイの人たちは「日本人,うぜぇ」とか思わないのかな(笑)。まぁ,お金をジャンジャン落としてくれるお得意様,まさにカモがネギを背負ってやってくるようなものだから,良いのか。確かに,良いカモだもんね。
ただ,商売してる人だけでなくて,地元の人も,観光客慣れ,外国人慣れしているのか,平均して親切である。車も歩行者に道を譲ってくれることが多い。バーガーキングの店員はかなり無愛想だったけど(笑)。
そういう意味では,何人だとかにこだわっているのは僕自身であって,こっちの人はそんなこだわりはないのかもしれない。東西南北いろんなところからいろんな人が来るから,基本的にオープンでフェアなんだろう,きっと。地元の人にとって,日本人は,それこそ生まれたときからわんさと見かけてる観光客なわけで,ごく自然な光景なんだろうし,それにもともと日本からの移民も多い。良いこと悪いこと含めて,昔から日本とはいろいろと縁がある島だと言えばただそれだけ。
こだわりや囚われを捨てたところで見えてくるものがきっとあるはずだから,そこまで見てみよう。
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