8/15/2014

中心

滞在123日。4月15日(金)の午前5時。

まもなく帰国と言うことで,奥さんが各方面への手土産を大量に買い込みにいくミッションを遂行している間,僕は子どもをプールとビーチへ一日連れて行った。

もう穏やかな波には飽きて,大きな波が来る方へ来る方へとせがむ。

そこそこ波が高いところで子どもを見ながら踏ん張っていると,すねと足の甲が痛くなる。そう,だから,バランスを取ろうとして踏ん張って立とうとすると,すねと足の甲が痛くなるのだ。太極拳で痛くなっていたところと全く同じ箇所である。

だから,太極拳でも,バランスを取ろうとして踏ん張っているということである。バランスを取ろうとするということは,バランスが悪いということであり,そのバランスの悪さはおそらく,歩幅(スタンス)と腰腹の位置や向きだろうということが分かってきた。ここのところを上手く調整すれば,すねと足の甲の痛みは減るはずだ。

実際,歩幅を狭くしながら,すねと足の甲へ筋肉的負担を掛けないよう意識しつつ練ると,痛みはずっと軽減した。だからこの方針で間違っていない。さらに身体操作を楽にするために,腰の縦と横の回転をうまく使うようにすれば,さらに痛みは軽減すると思う。きちんと操作できていれば,力は使わなくて済むはずだからだ。

なお,力を使わないというのは一つの言い方であって,当然,全くゼロではない。動かすわけだから,そりゃ,わずかには使う。力を入れすぎたり,力でもって無理矢理にポーズを作ったり,それらしく動いたりしない,という意味である。ただ,太ももには力が入る。ここだけは入る。それはスティーブもいつも言っているし,Pang先生の本にもそう書いてある。

身体の中心は尾てい骨であり,そこを意識して感じるようにする。尾てい骨を感じる際には,腰を開く。経穴としては,「命門」を開く,と表現される。そしてその尾てい骨を中心に,手の先から足の先までとつなぎ,4つの手足を同時に一体として感じるようにする。

精神(意識)の中心は丹田であり,ここに呼吸(息)が出入りする,つまり気(生命エネルギー)が貯まる,あるいは,ここを中心に全身を気が巡るようなイメージを意識する。道家的には踵で息をするイメージだ。あるいは,足の裏の「勇泉」や手の平の「労宮」から気が出入りするイメージ。天と地と一体化する。

そしておそらく,物理的なパワーの源は太ももにある。筋力を使う部分はここぐらいで,後は柔らかく,リラックスする。だから,この一番太い筋肉に,パワーを貯める。

0 件のコメント:

コメントを投稿