8/03/2014

ボン・ダンス

滞在111日目。8月3日(日)の午前4時。

昨日,The Busに乗って,UH Manoaの山側にあるKoganjiというお寺で開かれていたBon Dance(盆踊り)に行ってきた。お寺の檀家さんなのか地元の人なのか分からないけれど,とにかく地元の日系人の方たちが中心になって,お寺の境内にちゃんと櫓が真ん中に建てられ,各種食べ物などが屋台形式で売られていた。

日系人の人たちが,自分たちのルーツである日本の文化を受け継ぎ,次の世代に継承するための,大切な夏の行事。そういう感じである。

見ていて日本とちょっと違うなぁと思ったのは,ダンスを見物するための長椅子がずらりと設置されてること。踊る人と観る人が別れている感じ。で,揃いの浴衣をキッチリ着込んで普段から練習しているおばちゃんたちはバッチリ踊れることは日本と同じだけれど,一緒に踊っている普段着の人たちもみな,かなりバッチリ踊っている。それもみな,真面目に,というか,真剣に踊っている。一曲終わった後に拍手とかはない。盆踊りの前には,寺の住職がお供え物の前でお経を唱えていた。そう,つまり,全体的に楽しい雰囲気だけれど,お盆だということ言う大前提を忘れずに,あんまりふざけすぎないよう真面目に取り組んでいる感じだ。素晴らしい。

なんとなく,勝手な推測だけれど,昭和の盆踊り,現代盆踊りの原型を観たような気がする。

ところで,Koganjiに辿り着くまでがやや難だった。事前の調べでは,The Busの13番でNH Manoaに行って6番に乗り換えるという順番だったが,(工事のために?)6番が正規のルートを走ってなくて,誰もいないUH Manoaの端っこで家族四人一瞬迷いかけたが,たまたま向こうから歩いてきた親切なUHの男子学生に助けられ,途中まで一緒に歩いてくれて,バス停とルートを教わった。ありがたい。こういう親切な人は,神様がちゃんと見ている。

しかし,乗り換えた6番の運転手がかなり不親切な人だった。The Busの運転手にしては珍しい。わざわざ乗るときに,僕らが降りたいバス停(交差点)はこのバスで行くかと念のため尋ねているにもかかわらず(尋ねると無言でうなずいていた),そのバス停に着いたことを教えてくれず(まぁそれは良いとして),バス停を知らせるアナウンスを出すタイミングが遅れたようで,こっちはそれに併せてちゃんと正しく降車のヒモをすぐに引っ張ったのに(The Busは,ボタンではなくてヒモを引っ張って降車の意思を知らせる),本来降りたいバス停を飛ばして次のバス停まで行ってしまった。降りるときに「このバス停は○○というバス停か」と確認したら,白々しくうなづいていた。もちろん,うそである。なんてヤツだ。小さい子どもが二人いることも分かっているのに。バス停を1区間,歩いて戻ることになったわけだ。

こういうとき,怒りがふつふつと湧いてくる。「ああいう不親切なヤツは地獄に落ちる」と,つい悪態をついてしまう(笑)。しかし,こういうときこそ,マインドフルネスである。呼吸に意識を向ける,鼻腔を感じる。怒りは次第に離れていく。いつか勝手に怒りは消えていく。

親切な学生さんもいれば,不親切な運転手もいる。それが世の中だ。帰りのThe Busの運転手さんは,6番も13番も,とても良い人たちだった。

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