滞在88日目。7月11日(金)の午前4時30分。
ドイツに大敗した開催国ブラジルが,明日,3位決定戦に臨む。準々決勝で負けたなら,はいそれまでよサヨウナラ,なので,代表チームが再び試合をすることは大会中にないわけだが,準決勝で負けた場合は違う。こうして,3位決定戦が待っているのだ。
屈辱的大敗をしたブラジルは,明日の3位決定戦で,どこまでどうやって戦うのか。サッカーの戦術だとかフォーメーションだとか選手起用だとかは,素人だからよく分からないけれど,選手一人一人が醸し出す気持ちを,じっくり見てみたい。
相手はアルゼンチンにPK戦までもつれて負けたオランダである。最高のパフォーマンスを発揮しない限り,本来のブラジルとて,負ける可能性は十分に高い。今のブラジルが戦う相手としては,まさにこれ以上ない最適なチームである。
願わくば,ブラジルに勝って欲しい。別にブラジルチームのファンでないし,贔屓のブラジル人選手がいるわけでもないけれど,あんな負け方をしたから,ついなんとなく応援してしまう。
むせび泣いていたブラジルの少年たちのためにも,勝って欲しい。日本の少年たちは,日本の代表チームが負けて果たしてむせび泣くか?絶対に泣かないぞ。いや,泣くほど入れ込んでいる少年もいるかもしれないけれど,普通は,ああ負けちゃったね,ぐらいあっさりしたもんだと思うぞ。
それぐらい,ブラジル代表チームってのは,ブラジルの少年たちにとって大切な憧れなのだ。負けないスーパースターたちなのだ。代表チームが負ければ,大人は暴れだし,子どもはむせび泣く。そのくらい,ブラジル人ってのはサッカーが生活に染み込んでいるのだ。サッカー大好きなのだ。文化なのだ。
日本も,このくらい入れ込めば,ベスト8ぐらいは望めるんじゃないかなぁ。ワールドカップのときだけじゃなくて,もう,文化として地力が上がってこない限りは,せいぜいがワールドカップ出場するぐらいが関の山かもしれない。
さりとて,一方のオランダだって,だから,むせび泣くオランダ少年もきっといたはずだ。なんでPK戦で負けるんだ,試合自体は0-0で負けてないのに,と悔し泣きしているに違いない。ただ,まぁ,屈辱的な負けではない。PK戦だから,仕方がない。サッカーというゲームには負けていない。オランダは開催国ではない。自分の国で1-7は,きついだろう。そのへんの事情が,同じく準決勝で負けて3位決定戦で相まみえるブラジルとオランダは,違う。
オランダの監督は,3位決定戦なんてやるもんじゃない(やりたくない)と言っている。ベスト4なのに,ここで負けたチームは2連敗で大会を終えることになるからだ。非常に後味が良くない。なるほど,ごもっとも。だからたぶん,この3位決定戦,どちらも負けたくないだろうなぁ,きっと。
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