7/02/2014

潜るか乗るか

滞在79日目。7月2日(水)の午前8時45分。

ハワイの海は,波が高い。人が泳げるような,砂浜が広がる海岸には無論,日本の海に比べたら海水の透明度は格段に高くて,そこには小魚が泳いでいるけれど,シュノーケルして楽しいほどカラフルな魚がわんさと砂浜近くまで泳いでいるわけではない。そういうスポットに行けばいるだろうし,スキューバのポイントもあるのだろうけれど,波が高いので,砂がえぐられて,すぐに深くなる。珊瑚が広がる遠浅の穏やかな波打ち際,というのはもしかしたら少ないのかもしれない。

グアムの海はその点,遠浅で波は穏やか。色とりどりの魚が普通に波打ち際までたくさん泳いでいた。シュノーケルすると楽しいのは断然こっち。パラオはさらにその上を行く魚の多さ。圧巻である。南国風情なお魚が,足下にうようよいる。なまこもたくさんいる。ジャイアントクラム(大シャコ貝)もたくさんごろごろしている。

波が高いハワイは,だから,サーフィンの国なのだ。

若い人も年配の人も,サーフィンをしている。男も女も,サーフィンをしている。ベテランもビギナーもいる。サーフィン教室もたくさんある。サーフィンのボードやグッズを売っている専門店もたくさんある。どこへ行っても街中,サーフィンの写真や絵や物などのアイコンが溢れている。

だから,ハワイと言えばサーフィンなのだ。

サーフボードにはどうも長いのと短いのがあるみたい。それから,ボディボードも同じぐらい流行っている。最近は,スタンドアップパドルボードという,ボードに立って漕ぐのも人気らしい。とにかくみんな,波に乗りたい。波に乗りに来るために,ハワイに来る。

昨日,サーフィン教室みたいなので,ビギナーのみなさんが,比較的穏やかな波を使って,波乗りの練習をしていた。身体全体のバランスを一生懸命に保ちながら,みんな真剣に,かつ,楽しそうに,ゆったりと何度も波にチャレンジしている姿が,とっても微笑ましかった。

サーフィンは,やってみたいと小指の先ほども思わないけれど,身体のバランスの訓練だとすれば,年を重ねてもこれをやってる人は足腰鍛えられて,良いだろうなぁ。根あるいは芯ができないと,これにはちゃんと乗れないはずだ。それに,これほど全身で海と親しめる遊びも他にない。スキューバで潜るかサーフィンで乗るか。

僕の場合は浅瀬で波にまかせて漂いながら水中メガネで海の中を眺める。心持ち潜りながら心持ち乗る。特に何もしない。このくらいが一番楽しい。

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