7/08/2014

ルール

滞在85日目。7月8日(火)の午前4時40分。

先週はノースショアに行っていたので,太極拳の稽古を休んだ。昨日,約一週間ぶりに稽古をしたけれど,やっぱり,スティーブに習うと違う。

毎朝一人で套路を練るわけだが,武術の稽古は,やっぱり,師に習うのが良い。スティーブに習えるのも,後1ヶ月ぐらい。さて,その後,どうしたものか。

武術は,誰に習うかが重要だ。良師は三年かけて探せ,である。スティーブは,ただ単に健康太極拳の套路を規定通りに繰り返して教えるのではなくて,太極拳というのはどういう武術なのか,どこにどう意識を持ってきて,身体をどう使うものなのか,それによって身体や意識がどうなるのかを,丁寧に根気よく教えてくれる。人柄もこの上なく素晴らしい。

良師である。

一つ,なるほどと思えることを言っていた。ルール(原理原則)というのは破られるものなのだ,と。

例えば,たぶん弓歩という立ち方なんだと思うけれど(制定のように足の幅は広くない),このとき後ろ足を(前足に対して)90度外に開く,と最初は教える。ただそれは腰を開くことを教える上での分かりやすいルールであり,絶対ではない。実際は86度ぐらいが良く,人によって違う,と言っていた。だから,ルールというのはいつも絶対的に正しいわけではなくて,何が本当に良いかは結局,ルールに基づきつつ,ルールを越えて,自分で経験して見つけていくしかない,という話だった。上記の足の位置で言えば,ベストなポジションを自らの経験で探っていくことが大事だ,ということだ。

ルールに固執してはいけない。ルールはルールだけれど,それにこだわってはいけない。武道的に言えば,固執とはまさに居着きである。ルールに居着いてはいけない。

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