滞在98日目。7月21日(月)の午前10時30分。
一昨日の午前中に,ギックリ腰になった。こういう症状は生まれて初めてではないけれど,今までで一番重症。そのせいで,昨日の日曜日は一日中ベッドで寝ていた。横になっていると,その分,如実に治っていくのが実感できる。だから,とにかく,ひたすら横になったままでいた。
だから,ホノルルに来て毎日欠かさず書いていたブログが一日飛んだ。残念。まぁ良いけど。
去年の秋に2週間入院したときのことを思い出した。ただ何もせず横になっているというのは,いろんな思考や感情が現れては消え,現れては消える。マインドフルネスの訓練にちょうど良いやと思い,鼻腔に意識を向けて呼吸を味わってみる。が,すぐに脳が思考を分泌し始める。横になっているものだからそのうち眠くもなってくる。人間というのはかくも散乱し昏沈する。
こういうときは,ある考えたいテーマについて,思考や感情に引っ張られず,マインドフルに徹底的に考える,というのが良いかもしれない。マインドフルに思考する。思考がクリアになる。去年の入院のときもそうだった。だから今回も,横になりながら,落ち着いて考えたいとずっと思っていたことを,徹底的に考えてみた。ちょうどこの時期に考えようと思っていたテーマだったので,区切りとして,ちょうど良かった。
ところで以前に,スティーブが足の指をくじいたときに,こう話したのが印象的だった。
本当は相当に痛むようで,太極拳の教授は無理なんじゃないかと思うくらいの様子だったけど,でも,稽古中はそういう素振りは見せずに,問題なく終えた。このときに,「このケガが,自分の太極拳(修行)にどういう意味があるのか,考えてみよう(何か意味があるはずだ)」というようなことを言っていた。
今このときにこのケガをしたことには何か意味があるはずだと捉える。一見ネガティブだと思えることにも,ポジティブに捉える。陰を陽に転ずる。すべては調和している。太極拳とは,そういうものである。
このギックリ腰から,身体的な気づきが生まれる。
と格好をつけて言わなくても,とにかく,腰がダメだと歩けない動けない,ということがたいへんよ~く分かった。今更ながら,腰は大事である。
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