5/13/2014

物価

滞在29日目。5月13日(火)の午前4時50分。

まもなくホノルル滞在1ヶ月になろうとしている。こっちへ来て思うことは,とにかく物価が高い。ハワイはアメリカでもダントツ一位で高い。なにせ,物価では悪名高き日本よりも高い。

よく昔から,日本は物価が高いと外国(人)から言われるわけだが,生まれてずっと住んでいると物の値段というのはそれこそ主婦(主夫)としての敏感さがない限り余りにも当たり前のことで,まぁ,物は確かに安かないけれど,ああまあそうですね,だから何?というぐらいであった。

いや,来日した外国人にしたら,これは切実な問題なのだ。なぜなら,日々,生活するためにひしひしと影響してくるわけだから。今,そのことを非常によく実感している。食材一つ一つが,高い。生活用品一つ一つが,高い。

特にワイキキは高い。店によっても全然違う。下手したら倍ぐらい違ったりするから,うかつに買えない。日本なら,同じ商品ならだいたいどこの店でも同じぐらいの値段で売ってるでしょう。もちろん,安いことを表明しているお店はそれが特徴だから他店よりは安いわけだけれど,普通の店で普通に買えば,だいたい同じぐらいなはずだ。

これがこっちは,全然違ったりするからびっくりする。だから買う店をよく考えないといけない。日本でもそうなんだろうけど,ドンキホーテは全体的に安い。だけど,ちょっと遠いんだよね。大手スーパーのセーフウェイやウォルマートも,比較的安い。だけど,どちらもやっぱりちょっと遠い。車があれば楽なのにとつくづく思う。例えば,牛乳は1ガロン(3.785リットル)入りが普通だから,買って帰るのが一苦労。

こういう物価事情の州なので,ハワイに生まれ育った若者は,自立して生活するのが大変なのだそうだ。なにせこの物価だ。そこそこ収入の良い職に就かないと,食っていけない。家族を養えない。家族を持っても,子どもにまともな教育を受けさせられない。教育が受けられないと,将来まともな職に就きにくい。一方,良い教育を受ける環境にあり,結果,良い職に就けば,食べていける。そうすれば子どもに良い教育を受けさせられる。その子も良い職に就く。物価が高くとも食べていける。こうして徐々に格差が生じていく。

こういう風に物価が極端に上がったのはここ10年来のことのようで,一昔前はそれほどでもなかったらしい。ホームレスがやたら多いのも,本土から流入してくることもあるだろうけれど,ハワイに生まれ育って,生きづらくなって,路上生活を始めてしまう人も増えてるせいもあるんじゃないだろうか。

明らかにホームレスな身なりの人もいれば,身なりからは判断できない微妙な人たち(女性や子どもを含む)なんかも,公園や路上で座っていたり寝ていたりするのを結構見かける。彼らは決して観光客ではない。しかし,定職に就いている感じもしない。この物価の中,果たしてどうやって,食べているのだろうか。

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