5/20/2014

シナジー

滞在36日目。5月20日(火)の午前4時。

スティーブが稽古の時にときどき、「シナジーsynergy」という言葉を使う。共同作用、相乗効果、協働、などと訳される。シナジーと言えばホリエモンで有名だが、もともとの言葉の使い方として、筋肉などが連動して一緒に働くこと(でより大きな効果を生むこと)を指すよう。

太極拳はだからまさに、丸ごとシナジーである。身体全体を余すところなく連動させる。そしてその全身的連動が途切れなく繋がっていく。ゆっくりとゆっくりと、じんわりとじんわりと、シナジーを続けていく。

太極拳の良さは、たぶん、この全身的なシナジーを感じやすいことだろう。これによって、身体の隅々まで同時並行的に注意を向ける、ということを自然に体験しやすい。

太極拳は、だから、良い。思っていたよりもかなり良い。

以前、だいぶ昔に制定の24式か48式の健康太極拳を半年ほど習ったことはあるけれど、その時は今とはかなり意識が違っていたから、太極拳の良さに気がつかなかった。このゆっくりさ、じんわりさの、本来的な良さにピンと来なかった。

ただしかし、この良さを感じられたのは、意識の違いは無論大きいけれど、スティーブのタイチーが良い、その教え方が良い、というのもたぶんかなり大きい。

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