5/03/2014

若者

滞在19日目。今,5月3日(土)の午前4時50分。

ついさっき,午前4時頃,住んでいる建物の周辺で大きな叫び声がするので酔っ払いの集団かと思って窓から覗いてみると,なんと路上で若者たちが集団で殴り合いの喧嘩をしてた。乱闘。朝の4時に,街中の路上で,若者同士の集団での乱闘。

10人対10人ぐらい。何やら罵り合いながら互いにじわじわ近づき,触れ合う距離になるとどこかで散った火花から引火してそこここで戦闘のスイッチが入り,敵味方入り乱れ,何やら大声で叫びながら,あちらこちらで殴り合い蹴り合い。直後にパトカー10台ぐらいが到着。半分は逃げたか。

いやぁ,やっぱりアメリカ,怖いね~(笑)。絶対に夜中に出歩いてはいけない。ああいう大人数の乱闘は,そりゃ映画やニュースでは見たことあるけど,生で本物を拝見したのは初めてかも。こっちはしかも拳銃とか持ってるからなぁ,そう言えば。怖い怖い。ちょっと馴染んだ気でいたけれど,気を緩めたらいかんね。ここはアメリカだ。

ところで,昨日は夕方に,ハイアット・リージェンシーの1階で毎週金曜日に開かれている,ポリネシアの歌と踊りのショーを見に行った。観覧無料だから。

司会のお姉さんが目の前の観客たちに,"Where are you from?"と聞いて周り,そのとき誰かが"Japan"と答えたら即座に"Oh, Nippon Daisuki!(日本,大好き!)"と叫び返したのには,あまりに見え透いたヨイショと定番なわざとらしさで,ちょっとゲンナリ。絶対に大好きだなんて思ってないからね。

ショー自体はとてもよく構成されている飽きさせないショーで,洗練されたプロのパフォーマンスを見た感じ。それで改めて思うけど,こういうショーアップされたダンスは,女性も男性も,なんていうか,肉感的である。ファイアーダンスも,見応えあった。若さというエネルギーをそのまま体現したかのようなダンス。そういうダンス構成にする方が観客受けするからであって,たしかに実際,見ていて面白い。

ストリートファイトしてるエネルギーも,こういうところに出せば良いのにね。

若者はエネルギーが満ち溢れてるわけだから,ダンスパフォーマンスにエネルギーを注ぐのは,見ていて気持ちが良いし,大勢の観光客も喜ぶし,客寄せのために彼らを喚んだホテルも喜ぶし,彼ら自身も充実した時間と賃金が得られるわけで,みんなハッピーなわけである。一方で,ストリートファイトは,見ていて気分悪いし(じゃあ見るな,という話だけど,攻撃研究者の性か野次馬根性か,つい見てしまう),観光客は震え上がるし,観光客を抱えているホテルはそんなのが周りにうろうろしてると評判落ちるし,ケンカしてもお金にならんし,怪我して痛いし,翌日病院に行ったらお金払うことになるし,みんなアンハッピーである。

せいぜいがケンカして得られるものといえば,彼ら自身のプライドやメンツの死守だが,まぁしかし,それはとても重要なポイントだから,ああして集団でストリートファイトするのも青春といえば青春。なのかどうかは分からないけれど,とにかく,どうか,死人や怪我人のでない程度にね。

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