5/06/2014

筋肉痛

滞在22日目。5月6日(火)の午前4時50分。

ボブから太和拳の套路を一通り習ってから,Youtubeを見つつ(最近は便利になった。こうして知りたい形や套路が映像ですぐに見られる),連日,一つ一つの動きの確認をしつつ練っている。形は,動きの順番を覚えてからが本当の稽古だ。おかげで筋肉痛が絶えない。

太和拳は糸東流よりも重心を低くして練るようで(糸東流では重心は低くしない),その分,下半身に筋肉的な負荷がかかる。一方,楊式太極拳は重心は低くないけれど,ゆっくり動くということが,これほど負荷のかかる運動だとは思わなかった。スロトレだ。太極拳をやると,初心者は筋肉痛になる。

太和拳も楊式太極拳も,動きと動きの間に切れ目がない。流れるように動く。これが中国拳法の,特に道(タオ)を求める内家拳の特徴のようだ。面白い。空手の動きはどちらかと言えば直線的な動きが多く,その中で一連の技と技の間に一呼吸置いたりする,空手独特のリズムがある。ただ,これは,ルーツと目されている南派の中国拳法に通じる。まぁ,だから,中国拳法と一言で言っても,本当に色々ある。洪家拳や白鶴拳,太極拳や八卦掌,八極拳や蟷螂拳,それぞれずいぶん違う。

空手は,締めと呼吸でもって力を瞬間的に発揮する動きが形の中に随所に含まれる。中国拳法で言えば勁を発し続けることになる。これに対して楊式太極拳にはそういう動きは一切ない。楊式に勁を発するところはない。他方,太和拳には数カ所ある。ここが太和拳と普通の太極拳の違いでもある。ただ,太和拳も太極拳も,どちらもじっくり身体を練る感じであり,空手の方がよほど力が入っていて汗をかきそうに見える。だが,まったくそんなことはない。太和拳も太極拳も,非常に難易度の高い運動体系であり,見た目と違って負荷が高い。

ところで,筋肉痛の原因はもう一つ,子どもにせがまれて,毎日1時間はプールかビーチで泳いでいるせいもあるかもしれない。ビーチは,二人が波打ち際で遊んでいるのを見ているだけで良いけれど,プールは一緒に入るから結局泳ぐことになる。アラフォーには良い運動である。筋トレだと思うことにする。

こちらに来た頃の4月はプールや海から上がるとちょっと寒かったぐらいだが,ここんところはずいぶん暑くなってきた。晴れの日も続いている。ゴールデンウィーク辺りが暑くなる一つの目安か。

そう言えば昨日,太極拳のクラスで,地元のおじいさんから,「SPAM JAMには行ったか?」と聞かれた。よく見ると「SPAM」と胸に書かれた青色のTシャツ(販売していた公式Tシャツ)を着ているではないか。ということは,SPAM JAMは,観光客向け全開かと思っていたけれど,地元の人も楽しみにしているイベントなんだなということを再認識。

こうしてゴールデンウィークを利用してハワイはホノルルに来る人もずいぶんいるんだろうと思って,さてどのくらい街に日本人が溢れるのかと思っていたが,それほどでもなかった。ただ,やはり昨日辺りには街で見かける日本人の数はぐっと減り,プールには日本人は他にいなかった。

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