滞在66日目。6月19日(木)の午前4時30分。
尾てい骨を見つけ感じながら練る。尾てい骨が身体の軸やバランスを支える中心であり,尾てい骨を頼りに身体をコントロールする。これが太極拳の最も重要なポイントであり,さらには,太極拳の神髄は尾てい骨である,とスティーブは言っていた。
昨日の稽古で教わったこの表現に基づく感覚は,とても新鮮だった。なるほど,尾てい骨を常に意識して,これをガイドに,ゆっくり丁寧に身体を操作していく。そうすると,身体全体の軸が安定する。
がむしゃらに安定しようと思うと,つい,足に力が入ったり,上半身のバランスが崩れたりする。そうではなく,尾てい骨を見つけて,尾てい骨を立てて(股の間に巻き込んで),尾てい骨を感じながら,尾てい骨を中心に身体を動かす。尾てい骨を中心に据えて,そこから身体全体を感じる。今ある身体の状態を再構成する。静かに動く身体を,尾てい骨を軸にして,捉える。
こうすると,自然に安定する。身体全体に統一感が生まれる。動きにまとまりが出る。
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