滞在75日目。6月28日(土)の午前4時15分。
スポーツオーソリティがあったので,寄ってみた。店内は広い。日本にある店舗に入ったことがないので,スポーツオーソリティという店は世界中どこもこんな風なのかどうか分からないけれど,7割は衣類(靴含む)。
もちろん,各種スポーツ用品も数多く置いているけれど,道具は一度買ったらそうそう買い換えるものではない。素人や初心者にとって,道具に大差はないだろうし,道具でパフォーマンスが劇的に変わるようではスポーツとは言い難い(玄人や上級者にとっては,道具の違いは大きいかもしれないけれど)。それに道具は,馴染んでこそ,使い慣れてこそのスポーツである。
だから一般のスポーツ愛好者にとっては,まずは服の見た目や着心地こそが重要であり,何を着るかに選択や変更の余地があるのだ。ここんところは,買い換えたって,気分の問題だから,良いでしょう。これでパフォーマンスが劇的に変わるわけではないけれど,やってる気分は多少違う。
ということで,実は,太極拳っぽいパンツ(ズボン)はないものかと,探しに入ったわけである。
今は,空手着の下(ズボン)とTシャツで稽古している。もちろん,これで,機能的には何も問題はない。運動する上で,空手着が一番着慣れている。また,普通,太極拳などの中国拳法は,靴を履いて練るけれど,僕の場合は靴を履いて練るのに慣れていないので,空手と同じように,裸足でやっている。幸い,ここはハワイなので,普段サンダルの人も多いために,稽古中は裸足になる参加者もときどきいる。だから,カラテパンツにベアフット,という出で立ちは,(たぶん)奇異ではない(と信じたい)。
ヨーガコーナーはあった。ヨーガ用の服がワンコーナー設置されているのだ。こちらはヨーガがとても盛んで,ワイキキの街中にもヨーガ専門の店とかあるし,ヨーガマットがどこでも売っている。ビーチやパークでヨーガ・ヒーリング,というわけだ。ちなみに,太極拳をやっているコミュニティセンターでも,ヨーガクラスがたくさん開講されている。
ただ,ヨーガコーナーにある服はどれも女性ものばかり。街中にあるヨーガ専門のお店も,女性専用(っぽい雰囲気)。こうなると,ヨーガは女性がやるものという,なんとなく暗黙の圧力を感じる。ヨーガをやるためのゆったりとした服なんかがあれば,そういうのは太極拳をやるのに良いかなと思ったり,一度実際にヨーガもやってみたいなと思っていたりもするので,まずは見た目や着心地から入る素人としては非常に残念。
結局,スポーツオーソリティには,タイチーパンツは,なかった。探していたのは,要は,裾がゴムで締まったスウェットのズボンで,イメージしていたものに近いものは,あるにはあったが,結局,買うのは止めた。
術は見た目じゃないのだ。今の空手着と裸足で機能的には十分なのだから,見た目などはどうでも良いのだ。見た目にこだわるのは素人なのだ。そんなのは本質じゃないのだ。だから,買うだけ無駄なのだ。
でも,同じスウェットのズボンが「タイチーパンツ」と書かれて売られていたら,たぶん,買っていたにちがいない。素人は見た目から入る。これ,基本である。
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