6/26/2014

董家

滞在73日目。6月26日(木)の午前4時30分。

残念ながら日本は,グループリーグで敗退。緒戦のコートジボワール戦の1-2がもったいなかった。あそこは1-1の同点で切り抜けられたかもしれない。でも,そうしたらギリシャ戦は0-0ではなくて負けていたかもしれない。ならば結果は同じ敗退。とあれこれ考えて楽しむのがワールドカップでもあるから,日本の入っているグループCは,今回も十分楽しめたので良かった。

さて,決勝トーナメントへ進むチームが続々と決まりつつある。ここからさらに面白くなる。

ちなみに日本の3戦目のコロンビア戦は,観なかった。ちょうど同じ時間に,ボブと会う約束があったからそちらを優先。なお,試合結果は1-4。どうやら1-1に追いついたところから3点追加されたらしい。きっとライブで観ていたら,また感情移入して,瞬きも忘れ,マインドフル観戦どころではなかっただろう。無事(wushi)の実践。

昨日,スティーブから,彼に教えてもらっている太極拳の系譜について,少し詳しく聞いた。伝統的な楊式太極拳ではあるのだが,現在,Dong Zhen Chen(董増辰)という人が継承・普及している太極拳なのだ。

帰宅してさらにネットで調べてみた。

DongはTungとも表記されたりしている。ネットで見る限り,どうも,Dong Family Tai Chi 董家太極拳とか,Dong Style Tai Chi 董式太極拳とも言われている。ハワイを中心に,アメリカ本土にも支部がある。

套路は,long form 長拳とshort form 短拳の2つ。long formは99式。これが伝統的な楊式太極拳のことだが,董式太極拳とある。short formは31式で,別名,fast form (fast set) 快拳とあり,これは他では見たことのない,素早く動く太極拳。董式短拳とある。あるいは,英傑快拳ともある。

どうやら,Dong Zhen Chenという人は,85式を作ったYang Cheng Fu 楊澄甫の弟子である,Dong Ying Jie 董英傑の孫らしい。

だからやはり,予想通り,世の中一般に普及していて,世界どこでも教室が数多くあり,YouTubeでも動画がたくさん見られる,いわゆる「制定の伝統楊式太極拳」とは,違うのだ。国際武術連盟が主導する<武術>の競技大会は,伝統拳でも「制定の伝統拳」(ややこしい)を演武して競い合うわけだが,そういう制定の太極拳ではない。だから,楊式太極拳のつもりでどんなに熱心に董式をやっても,競技では決して勝てない。なぜなら,制定ではないから。だからこれは,競技大会などを目指した太極拳ではないのだ。

まずもって,大きく違うのは,立ち方が違う。腰の高さが違う。蹴り方が違う。long formのシークエンスはだいたい同じなのではないかと思うけれど,伝統的な楊式太極拳は108式と85式ということだから,微妙に違うのかもしれない。そもそも,fast formは,教わっていないけれど,興味深い。

董英傑が習った,本来の,本当の意味での伝統的な楊式太極拳を,継承・普及する。それが董家の太極拳ということだと,今のところ解釈している。

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